浮世絵とは
時代を映す浮世絵
浮世絵とは江戸時代前期から中期(1600年代中頃〜1700年代中頃)にかけて発達した日本の伝統工芸品、多色摺の木版画です。その伝統は現代まで続いています。浮世絵には、美しい女性や歌舞伎役者、相撲力士、名所風景など、その時代の様々な風俗が描かれています。江戸時代の人々は浮世絵を通じて、ニュースやファッション、旅行などの情報を手に入れていました。
どのように浮世絵は完成していくのでしょう?
浮世絵は絵師、彫師、摺師3人の職人による3段階の工程があり一つの作品が完成されます。1700年代半ばに現れた「錦絵(多色摺木版画)」は、「絵師」「彫師」「摺師」の3者をプロデュースする「版元」により完成する、総合芸術です。300年以上の歴史に支えられたこの「技法」は、世界的にも類をみない日本独自の文化遺産です。